仮想通貨市場のセンチメントが1カ月以上ぶりの低水準に落ち込んだ。アナリストは、ビットコイン(BTC)の価格が今週末にも5万ドルを下回る可能性があると警告している。

センチメントは「極度の恐怖」に

仮想通貨市場のセンチメントを多面的に測定する「恐怖強欲指数」は、8月初め以来の1カ月ぶりの低水準となる22に落ち込んだ。

Fear & Greed Index. Source: alternative.me

この指数は、ビットコイン(BTC)の価格が4万9000ドルに下落した際に17まで低下した。アナリストでクリプトクアントの寄稿者であるアクセル・アドラー氏が 9月6日のX投稿 で「中国でのマイニング禁止時には指数は10まで下がった。ルナの暴落時には最大で6まで下がった」と指摘している。

BTC: Fear & Greed Index. Source: Axel Adler

センチメントの低下は、9月に5万ドルを下回る調整が起こるのではないかという懸念の中で発生した。

ビットメックスの元CEOであるアーサー・ヘイズ氏は、ビットコインが今週末にも5万ドルの重要なレベルを下回るリスクがあると 警告した 。「BTCは重い、今週末には5万ドルを下回ると見ている。ショートポジションを取った。私の魂のために祈ってくれ」

9月のBTC価格の下落は半減期サイクルに沿う

CoinGlassのデータ によれば、9月は歴史的に下落の月であり、ビットコインの平均リターンは-4.69%で、平均リターンに基づくと最も弱気な月である。

Bitcoin monthly returns percentage. Source: CoinGlass

したがって、現在の調整は以前のビットコイン半減期の強気サイクルと一致していると、仮想通貨アナリストのレクト・キャピタル氏が 9月6日のX投稿 で書いている。「ビットコインは9月に-6.19%下落している。これは2022年、2021年、2020年、2018年、2017年に経験した一桁の下落とほぼ一致している。この下落は特別なものではない」

このことは短期的な下落圧力をさらにもたらす可能性があると、レクト・キャピタル氏は付け加え、9月6日のX投稿で以下のチャートを 共有した 。「オレンジの対角線(赤い円)からの拒絶がある。だからこそ、抵抗線の上に4時間足のローソク足があることが次のトレンドを確認するために重要だ。対角線内もしくは対角線より上に向かう上昇ウィックは拒絶に先行する」。

BTC/USD, 4-hour chart. Source: Rekt Capital

より中長期でみると、この調整はカップ&ハンドルパターンの出現によるブレイクアウトの前兆となる可能性がある。これは上昇トレンドの継続を示す強気のセットアップだ。

この強気のパターンは、仮想通貨トレーダーのマグス氏が 9月5日のX投稿 で共有した。「ビットコインは巨大なカップ&ハンドルパターンを形成している」

Bitcoin, cup and handle pattern. Source: Mags

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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